小林喜巳子の版画
ぼくの親戚の小林喜巳子は、コミュニストであり、芸術家であり、版画を作る。
祖父母宅に、彼女の大きなアトリエがある。
そこには、彼女の版画集が数セット置いてある。彼女の弟である祖父に教えてもらい、いちセットだけ実家に持って帰ってきた。
いくつか写真を撮ってみた。これは「団地祭」。
彼女は集合住宅を書くことが多い。ぼくの母の地元には大きな集合住宅がある。
ぼくの実家は別の場所の集合住宅だ。
左下の櫓には「26号線...反対」という文字がある。
「ダイ・イン」。反人種差別の抗議の際に、何度か同じようなこと(シット・イン)を実践したというのに、偶々アトリエで見かけていたこの版画を、どういうわけか忘れていた。
「戦争はイヤ」
彼女は、宮沢賢治『グスコーブドリの伝記』の絵本を出版してもいる。
夫の林文雄は、やはりコミュニストであり、美術評論家である。